満足度:
★★★(
★)☆ 3.5/5
【西暦2029年。通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。しかし国家や民族、そして犯罪は依然として存在していた。より複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された特殊部隊……公安9課に所属するその組織の名は、攻殻機動隊と呼ばれた。原作コミック『攻殻機動隊』は、1989年より「ヤングマガジン海賊版」に連載され、緻密な物語構成と卓越した画力、そして膨大な情報量で大ヒットとなった士郎正宗の作品である。】
アニメーションで映画化され、あの『マトリックス』に多大な影響を与えたとして、有名になった『攻殻機動隊』シリーズの原作。『攻殻機動隊』で分からない人は『イノセンス』と聞いたらピンとくるでしょうか。本作は『イノセンス』の前作にあたる映画の原作本です。
一応、映画もテレビ版アニメーションも全部見てから原作を読んだんですが、映画やテレビ版から受けるイメージとはかなり違いがあります。まず、少佐とバトーのキャラがだいぶ違いますね。少佐はなんか高橋留美子を思い出した感じ(?)
内容はと言うと・・・。正直なところかなり難しいです。とにかく情報量がハンパじゃないので、なんの予備知識も無しに読んでも理解できる人は相当少ないハズです。
テレビ版か映画を先に見てから読むことをオススメしたい。
しかし、1991年というネットがあまり普及していない時代によくこんな作品が書けたなと。ものすごい発想力です。今読んでも斬新だと思うほどですもの。
でも僕は映画のが好きかな・・・。笑