アーネスト・ホースト○-×藤本祐介(3R KO)
パンチでは、藤本はホーストに対して左右のフックが決まるなど、互角かそれ以上の闘いをみせる。が、1Rからコツコツ当てられていたローに、終に足が壊れてダウン。そしてノックアウト。
知らないうちにを積み重ねて(本数もそんなに多くないのに)、ノックアウトまで奪ってしまうローキックは、さすがホーストと言ったところか。
でも、「こんなホースト見たくなかった」というドコか心に引っかかる感情はどうしても抑えきれない。もはや「ミスター・パーフェクト」の面影はない。「行けるところまで突っ走ってくれ!!」という気持ちにはなれないのは、悲しい限りだ。
レミー・ボンヤスキー○-×ゲーリー・グッドリッジ(3R KO)
1R、レミーは非常に動きが良かった。軽快なステップでローをコツコツ当てて、ガードが下がったところでハイ。極めつけは開始50秒に放ったフライングニー。これがゲーリーの顔面にジャストミート。レフェリーストップかかっても良いくらいの倒れっぷりだったんだけど、カウント10後も試合続行。レミーはディフェンス面でも良い仕事をしていた。ボディにはフックが入っていたものの、顔面には3R通してほとんどパンチをほとんど貰わなかったのは、さすが。
2,3R、レミーは少々失速。ノックアウトを狙いすぎたせいか、十八番のコンビネーションからのローがあまりみられなかった。が、3R開始40秒にまたもやフライングニーがジャストミート。さすがレミー、やるところでやってくれる。
ゲーリーは良い所が無かった。まあ、相手がレミーだし。ゲーリーにとってはやりにくい相手だろう。
ルスラン・カラエフ○-×バダ・ハリ(1R KO)
何があったのだろうか。どれパンチもジャストミートしてるようには見えないのだが・・・。たしかに、カラエフの肘が当たってるようにも見えたが・・・。
やはりダウン後の蹴りが顎に入ってしまったのだろうか。
バダ・ハリの真価を問う試合として期待してたのだが。はぁ、一酸化炭素が大量発生しそうな試合だ。
武蔵×-○ハリッド・“ディ・ファウスト”(判定)
武蔵の試合は個人的には評価しているのだけど、今回の試合は少々酷かった。何も出来ずに終わった感じ。
ファウストは、谷川氏の言う通り本当にのびのびと闘っていたし、武蔵相手に判定で勝ったのもそれなりに評価できるでしょう。ただ、東京ドームに行ってもまともな試合ができるのはホーストくらいだと思う。
グラウベ・フェイトーザ○-×ポール・スロウィンスキー(判定)
スロウィンスキーも動きは悪くなかった。いや、むしろかなり良かったはずだ。ただ、それ以上にフェイトーザが良すぎた。パンチも非常に的確だし、ガードもしっかりしている、そして十八番のハイキックのキレも抜群。かなり調子を上げているようだ。ただ、あそこまで追い詰めておいて決めきれなかったのは少々残念。まあ、スロウィンスキーも打たれ強いんだけどね。
スロウィンスキーはかなり評価できる試合内容だったと思う。しかし今回は相手が悪かった。さらにレベルアップして来年リベンヂしてほしい。
今大会のベストバウトだ。
セーム・シュルト○-×ビヨン・ブレギー(1R KO)
さすがシュルト、さすが。ブレギーはもうちょっとガードを強化した方がいい。地方GP(オランダだっけ?)でもナオフォールのハイでダウンを奪われたしね。まあ、今のままでもゲーリーぐらいなら勝てただろうけど。
ジェロム・レ・バンナ○-×チェ・ホンマン(延長判定)
やはりホンマン相手だとどうしてもアグレッシブに戦えない。これはしょうがない。仕様だ。
バンナはローを打ちつづけてたらたぶんノックアウトできただろうけど、懐に入って顔面狙いに行きましたね。さすがバンナ、男気が良い。
ホンマンはアウトボクシングを意識しすぎたのかな。もっと圧力掛けたほうがスタミナを奪えて良いと思ったのだが。でも、今までで一番まとなパンチを見れた。いまだに進化し続けてるし、ホンマンにはまだまだ期待できる。まずはロー対策。そんで戦法の確立。これができたらベスト4も見えてくるはず。