『僕の小規模な失敗』が非常に面白かったので、同作者の『カワイコちゃんを2度見る』も読んでみることにしたわけです。
この作品、・・・シュールです。かなりシュール。面白言っちゃぁ、面白いんだが、ドつぼにハマる程ではないかなァ。(あ、ギャグ漫画なんですけどね。)
(クドいですが)設定はシュールで、展開もなかなかのモノでドンドン読み進めるんですが、如何せんオチがイマイチ・・・。
一話目に収録されている(短編集なんですよね)『ストーカー氏の恋』では、ストーカー「する側」と「される側」のやり取りが非常に面白く、期待度は急激に上昇するのだが、オチで少し冷めてしまう。
7話目の『飼ってはいけない居候』もまったく同じだ。主人公フジオとネコ型老人との会話は、非常に面白い(どう面白いかは読んで確かめてみて下さい)のだが、オチで「え?これがオチ??もったいない。」と思ってしまいます。
唯一、三本収録されている『日本のアルバイト(1,2,3)』はかなり興味深いし、読み応えのある内容でした。しかも、これだけはかなり異質なオーラが漂っていました(ギャグでもないし)。オチも、個人的には納得のいくモノでした。
『日本のアルバイト』に関しては、すごく趣のある作品に仕上がっているし、他の作品も結構面白いので(やはりオチは弱いですが)、マニアックな漫画が好きな方は買ってみるのも良いかもです。
『僕の小規模な失敗』はすごく面白かったんですけどね。あれは作者自身の実話を描いたものなので、オチが無くても納得できるからなのかな?
『僕の小規模な失敗』
満足度:
★★★★☆ 4/5
『カワイコちゃんを2度見る』
満足度:
★★★☆☆ 3/5